夢道具

自分のための雑記帳

続・ネコとキツネと そして私

 

 

前回の続きになります。

 

今回が、最終回です。

よく考えたら 最終回もなにも、タイトルが変われば、何度でもお話できる

内容でした。なので このタイトル的には、最終回ということになります。

(なんや サギみたいな話やな) サギちゃう    (*´∀`)ノ  マチガッタ

 

キツネくんに エサを与えないと決意して  数日が経ちました。

キツネくんは、気まぐれなので  毎日、現れるワケでもないのです。

 

思えば、このキツネくんに 食べさせるために いつも ポケット

にドックフードを入れて 持ち歩いておりました。

なので 片方のポッケは、いつも パンパンに膨らんでました。

 

このポッケの膨らみが、 いつも  幸せを感じさせてくれました。

出会わない時なんて、なんとも  心地の悪いポッケなですが

キツネくんのためだったので 我慢できました。

 

目的があるって それだけで 人生を前進させてくれるもですよね。

ウォーキングが 楽しみになったのですから・・・

(ネコとキツネの話 まだなん?) 

 

も ちょっと・・・

 

今  想えば・・・

天候が荒れて  雨が降ったり  風が強い日も   もしかしたら

待ってるかも知れない・・・ 行かねば  なるまい・・・

と 傘をさして 公園に向かったものです。(で いたん?) いない

 

目的があるだけで 人は、行動ができると知りました。

面倒なことでも 体が軽くなって 行動できるんですよね。

そのチカラは、 どこから湧いてくるんでしょうか?

 

今は、会えるだけで  嬉しいのですが、エサを与えられない

悲しみもあります。 自業自得でした・・・

 

そんな時、いつものように 歩いていると 今度は、ネコが現れるよう

になりました。  しかも  おっちゃんを待っていたかのように・・・  

ふと  思いました。

 

もしかしたら このネコちゃんも U字溝の乾物を 食べていたのかも

しれない。キツネくんが しばらく 現れていたので 身を潜めてたの

かもしれない。 おっちゃんは、そんな感じがしました。

 

キツネくんが、最近 現れないので、 今度は、ネコちゃんが

安心して 出てきたんだと思いました。(しめしめ)

 

不思議なことに このネコちゃんも、おっちゃんの前を横切ったり、前を

歩いたりするんです。 前を歩いてる時は、耳を後ろに向けて 一応、

警戒もしてるようでした。

 

よーく考えてみると 最初にエサを与えたのは、おっちゃんでした。

なので 彼らは、そのエサが目的なのです。

エサを持ってる人が来たので、アピールしてるだけでした。

でも  ネコが乾物を食べてるところは、一度も見ていません。

(なんか 日本語 変ちゃうん?) うん  気にしない    (*´∀`)ノ  シランモ

 

ためしに  呼びかけてみることにしました。 おいで おいで~

チッ チッ チッ チッ・・・(舌で音を鳴らして)

すると 「にゃ にゃ」 言いながら 近寄ってきました。

「にゃー」でなくて「にゃ にゃ」なのです。

どんな意味でしょうか?(しらんわ)

 

野良じゃないかも・・・

でも 少し警戒してるようすで、一定の距離を保っていました。

手を伸ばすと身をかわします。 触れさせてもらえないようです。

 

でも これくらいの距離感が、逆にいいかも知れない。

ふと  ポッケに手が伸びてました。 あれっ 無い・・・

無いハズです、 ドックフードは   もう 持っていないのです。

 

ネコちゃん : 食いもん ないんか?(そんな感じ)

おっちゃん : すまん  あらへん

ネコちゃん : なんであらへんの?

おっちゃん : あらへんもんは あらへん・・・

ネコちゃん : なんでなん! こうてきてっ (買ってきて)

 

(ホンマ こんなんやったん?) うん  すこし盛ってる

 

それからも たびたび 見かけましたが、エサは与えません。

エサを与えることで、居つかせてしまう場合もあるからです。

近所の迷惑になることもあります。なので エサは、与えません。

(いまさら、手遅れちゃうん)  うん 反省しとる

 

ネコちゃんが、どっかの飼い猫であったなら・・・と思いました。

誰かが 飼ってて 外で遊んでいると思えば、安心できるからです。

 

ついに きたったもの・・・ (きたったの?)

 

いよいよ  ついにその日が、やって来ました。

いつもの道に キツネくんが待ち構えていました。    い   いたっ

胸がドキドキします。 息も荒くなってきました。

 

キツネくんは、いつものように おっちゃんに近寄って来ました。

エサをくれるのを待ってます。 その距離、 1メートルでしょうか?

「歩き出す おっちゃん」「ついて来る キツネくん」

 

当然なのです。 そんな関係に してしまったのです。

悪いのは、おっちゃんでした。

 

キツネきん : どないしたん? エサ ちょーだいっ(そんな感じ)

おっちゃん : もう  アカンねん ダメやねん

キツネきん : なんでなん? エサ ちょーだいっ

おっちゃん : アカンもんは アカンのや あっち行きー(涙目)

キツネきん : どないしたん? エサ ちょーだいっ

 

身振り 手振りで 追い払う  おっちゃん(もう すでに泣いてました)

 

キツネくんは、信じられないようすでした。

 

でも キツネは、賢い動物なのです。

そんな おっちゃん 見て  すぐに 理解したようでした。

途中で 後をつけるのやめたようでした。 そんな気配がしました。

 

振り向いては いけない ・・・ 

 

涙が溢れて  前が見えない 。

「なんて罪作りなことを してしまっんだ」と 後悔してました。

涙って こんなに出るんだっけ・・・ したたり落ちる 涙。

薄暗い夜道でしたが  電柱の街路灯が 眩しく感じます。

 

もう ダメだっ キツネくん 

 

ついに 振り向いてしまいました。

ずーと 後ろで キツネくんが おっちゃんを見ていました。

その姿は、 冬に出会った あの時と同じ「おすわり」をしていました。

 

その後、振り向いた おっちゃんを見て キツネくんは、去っていきました。

まるで 振り向くのを待っていたかのようでした。

 

さよなら  キツネくん  今まで    ありがと・・・ 

 

去っていった瞬間、また  涙が止まらなくなりました。

泣くしかありませんでした。

みっともない  ただの  おっさんでした。

 

おっちゃんは、キツネくん から 生きる目的をもらっていました。

「キツネくんを助けた」のでなく、助けられてたのは、おっちゃんでした。

 

そして 私は・・・

 

キツネくんとの別れで、すっかり  元気も無くなってしまいました。

家にあるドックフードを見ては、泣き  また 想い出しては泣き・・・

メンタルがヤバい状態になってました。

 

いつもの登り坂が険しく感じました。

あれっ この坂  こんなにキツかったっけ?  足にチカラがはいりません。

こんなにも キツネくんが、心の支えだったとは 知りませんでした。

 

キツネくーん  カムばーっく!

 

もう おっちゃんアカンよー  もう ダメーっ  戻ってきてーっ

(どんだけ 弱いメンタルやねん)

 

そして  明日も  この道を歩くのでした。

 

おしまい・・・

 

今も キツネくんには、会えてません。

 

 

   最後まで 読んでくれて ありがとうございます。

 

また 見てね~

 

 

(*´∀`)。o○  みんな 必死に生きてんだよね ♪