夢道具

自分のための雑記帳

豚を逃がした少年

 

 

きょうのお話は、また、子供の頃の、想い出ばなしになります。

いつも 同じ書き出しなのですが、どう変えたら良いのか分からな

いので、そのままになっております。

 

きっとまた、次回も、そのまた次回も、同じ気がします。

 

上の絵は、ブタです。 この絵を おっちゃんが、独力で書くのは、

至難の業です。では、どうやって書いたかというと ブタの絵を

見ながらマネて書いております。   (*´∀`)ノ  ガハク ダモ

 

と いうことで・・・

 

本日のお話、はじまり~♪   はじまり~♪     パチ パチ パチっ

 

きょうのお話は、ちょっぴり 切ない お話になります。

 

いつも、一緒に帰っていた「わーちゃん」と「おっちゃん」でしたが

ある日を境に 別々に帰るようになりました。(少しの間だけ)

 

というより 「わーちゃん」が、別の方角に向かって帰るようになった

からでした。 最初は、どこに行くんだろ? と  思っていました。

でも  来る日も、来る日も 別の方向に帰っていく「わーちゃん」

 

おっちゃん : ねぇ  ねぇ  一緒に帰ろっ

わーちゃん : ぼく、ちょっと用事あるから・・・

おっちゃん : わーちゃん  一緒に帰ろーっ

わーちゃん : 用事あるから  またっ

おっちゃん : えーっ  一緒に帰ろう よ~   一緒に帰ろ~ っ

 

みたいな感じです。

 

おっちゃんは、そっと 後をつけることにしました。

こっそりと 見つからないように 隠れながら ついていきました。

 

「とある施設」に向かってゆく「わーちゃん」

 

この時、おっちゃんは、驚くべき現実を 目の当たりにするのでした。

 

な   な   なんと・・・ 「ブタさん」が 処分されていたのでした。

そこは、そういう施設だったのでした。(この時まで知らんかった)

当時は、屠殺場(とさつば)とか言われていました。

 

この施設の横には、真っ赤な血の池?がありました。

さらに横には、「ブタさん」の○○やら ○○○などもありました。

シャッターが、開いていて 中の様子も見えてました。

 

「ブタさん」が、「ブヒー ブヒー」と 鳴いて 次から次と○○さられ

吊るされていきました。

あまりの衝撃で 「おっちゃん」は、立ちすくんでおりました。

 

そんな惨劇を 「わーちゃん」は、ただ  じっと 見つめておりました。

 

しばらくすると 「おっちゃん」に気づいた 「わーちゃん」が、

近づいてきました。  話を聞くと、「わーちゃん」が、

可愛がっていた「ブタさん」が、運ばれたというのです。

 

町には、「ブタさん」を育てる  養豚場がありました。

そこには、「おっちゃん」も「わーちゃん」も、よく遊びに行きました。

養豚場といっても そんなに大きな施設では、ありませんでした。

 

木造の建物で、中には コンクリートの塀で仕切られた部屋があって

そこに 「ブタさん」が いっぱい飼育されておりました。

子豚も たくさんいて「ブヒー  ブヒー」と鳴いておりました。

 

子豚が、可愛いので たま~に 遊びに行ってました。

 

「わーちゃん」が、 可愛がっていた「ブタさん」が、どの

「ブタさん」なのか おっちゃんには、分かりませんが、

 可愛がっていたのは、なんとなく覚えていました。

 

「ブタさん」と「わーちゃん」は、仲が良かったらしく

呼べば、すぐに来る 間柄のようでした。

 

(文章になっとるん?) うん  たぶん  大丈夫~     (*´∀`)ノ  シラン ケド

 

「わーちゃん」は、このままでは、ここの「ブタさん」も、いつかは、

みんな処分されてしまう。

 

「なんとかしないとダメだ」というのです。

 

 

おっちゃんには、「わーちゃん」の気持ちは、分かりましたが、

「ブタさん」は、家畜なので そういう運命だと理解していました。

なので、 可哀相だけど 仕方ないのです。

 

でも 「わーちゃん」は、それを 認めたく無かったのでした。

 

「わーちゃん」は、とても 動物思いでした。車にひかれた野良犬を

抱きかかえ、穴を掘って埋めてあげるような お人でした。

僕らは、そんな「わーちゃん」を 尊敬しておりました。

 

そして 事件は、起こりました。

 

ある日、遊んでいると「りゅーこ」がやってきました。

 

りゅーこ  : さっき ブタが、道路 歩いてたわ

おっちゃん : えっ  ブタだって ?

 

一瞬、「わーちゃん」のことが、頭をよぎりました。

これは、マズイと思いました。

 

急いで養豚場に向かいました。

養豚場には、「わーちゃん」がいました・・・   やっぱし・・・

養豚場の人たちが、「ブタさん」を捕まえておりました。

 

大きな「ブタさん」は、その場所から 遠くに逃げないようでしたが

小さな「ブタくん」が、周辺を走り回っておりました。

 

「わーちゃん」は、養豚場の人に 叱られておりました。

 

どうやら「わーちゃん」は、中の扉をすべて開放したようでした。

養豚場の中には、何頭か「ブタさん」が、まだ残っておりましたが、

ほとんどが、脱走したようでした。

 

というより その辺を うろついておりました。(草たべてたも)

 

一体、どのくらいの「ブタさん」が、いたのでしょうか?

20~30匹は、いたのでしょうか?

 

近所の人も 集まってきました。

みんなで手分けして 捕まえることになりました。

 

その頃、「わーちゃん」の父ちゃんもやってきました。

とても険しい表情の父ちゃんでした。

 

「わーちゃん」は、父ちゃんに「げんこつ」で叩かれていました。

 

今では、児童虐待など 騒がれますが、おっちゃんの場合、デレキ

(火かき棒)で叩かれていました。 昔の父ちゃんは、おっかないのです。

 

翌日、学校の朝の会で、この話が出てました。

「わーちゃん」は、クラスのみんなから 「ブタを逃がした悪いヤツ」と

罵られておりました。 必死にかばう 「おっちゃんたち」でした。

 

すっかり「秘密基地4人衆」vs「同級生たち」のようになってました。

敵は、多勢に無勢でした。 

 

みんなに いじめられる「わーちゃん」 あいだに 入る我らたち・・・

 

その日、先生は、「命の大切さ」について お話をされておりました。

先生のお話を聞いて 「同級生たち」の「わーちゃん」に対する

見方が、変わっていきました。

 

この時を境に「わーちゃん」は、同級生たちからも 信頼される

存在になってゆくのでした。

 

「わーちゃん」は、「ブタさん」を逃がすことが、悪いことだとしても

自分が正しいと思う道を 歩んだのでした。

 

のちに、「わーちゃん」は、こう振り返ります。

あの時、先生の  あの  お話が無かったら 学校に行けなかった。

先生には、感謝しかない・・・と・・・

 

おっちゃんは、ずーと前から 知ってましたよ。

だれよりも 「わーちゃん」は、やさしい人だということを・・・

 

おしまい・・・

 

最後まで 読んでくれて ありがとうございます。

 

 次回、「 てんとう虫のメロディ」         ※ 想い出日記の場合です。

 

また見てね~

 

 

(*´∀`)。o○  豚肉には、ローズマリーが最高だも