今回は1.5Vリチウム乾電池を使って、ジャンプスターターを充電したいと思
います。リチウム乾電池は、推奨使用温度範囲も-40℃ ~ 60℃と使用でき
る範囲も広いので、非常時の電源としても期待できます。
真冬の寒冷地でクルマのバッテリーが上がってしまっても、リチウム乾電池
があれば、エンジンを始動できるのではないか? と思ってます。
ということで、単三形リチウム乾電池でどれくらい充電できるのか検証した
いと思います。低温下での検証はできないですが、何本乾電池が必要なのか
分かるだけでも、万一に備えて置くことができます。
では早速、結果の発表です。
※前回、加工した電池ボックスを使用してます。
画像では、52%充電してる場面ですが、1.5Vリチウム乾電池4本で100%
まで充電することができました。 充電時間は、約35分でした。
消費電力量 (Wh)= 電流容量 (Ah) × 電圧 (V)
(式) Wh = mAh × V ÷ 1000
約4.5Wh = 940mAh × 4.8V ← USBチェッカーでの値
約4.5Wh = 3,000mAh × 1.5V ← 単三乾電池に置き換えた場合
初期電圧が高く、電流も多めなので充電時間も短縮できました。電力量は
エネループPROの時の5.3Wh よりも少ない結果となりました。電流が多い
ので早く充電できたことが原因だと思われます。
リチウム乾電池の容量が、残っていたので別の日に再び、充電してみまし
た。なんと! また 100%まで充電することができました。その詳細は、電
地ボックスの話の後にしたいと思います。
------------------------- ここから電池ボックスの話 -------------------------
話が変わって前回、単三形電池ボックスに電線を施しましたが、渦ばねを
板ばねに取り替ることで、接触抵抗を減らすことができるのではないか?
ということで、今回、板ばねを入手したので早速取付たいと思います。
左:オーディオファン 電池ボックス 右:Linkman BHC-341A 電池ケース
板ばね入手と言っても、板ばね式の電池ボックスです。板ばね単体でも販
売されてますが、最低発注数が設定されていたりするので、今回は、電池
ケースを買いました。
「オーディオファンの電池ボックス」に「BHC-341A 電池ケース」の板ば
ねを取り換えるのに、「BHC-341A 電池ケース」が2個必要でした。
「BHC-341A 電池ケース」から、ばねだけを取り出します。1箇所だけ加
工の必要がありますが、他は差し込むだけで取り替えできます。
↓ 板ばね取付後
↓ 右の渦ばねの幅に合わせて、切断する必要があります。(1箇所のみ)
↓ 切断した板ばねをはんだ付けします。
↓ 加工した板ばねを取付ける場所です。 (左端)
↓ 取付完了です。あとは蓋を付けて完成です。
早速、比較してみました。前回の渦ばねに電線を施した電池ボックスと板
ばねに取り替えたボックスとの比較です。
■USBチェッカーでの数値 ※開放電圧は、両方共 6.77V ( 新品7.0V )
取替前:5.07V 1.99A 10.29W ( 電線はんだ仕様 )
取替後:5.09V 2.3A 12.20W ( 板ばね仕様 )
※リチウム乾電池は、前回充電に使用した電池になります。
電源を入れてしばらくしてから計測しました。電流が変動していくので大体
の比較ですが、板ばねの仕様の方が明らかに接触抵抗が減少?してます。
------------------------- ここから2回目の充電の話 -------------------------
↓ リチウム乾電池の2回目の充電のようす
前回の実験でリチウム乾電池に、まだ電気が残っているので、2回目の実
験をしてみました。なんと問題なく充電されました。
約4.6Wh = 941mAh × 4.92V ← USBチェッカーでの値
2回目の充電にもかかわらず、電圧も高くて良い結果になってます。測定
機器の精度にもよりますが板ばねの効果が大きい?ようです。
充電時間は、約50分 でした。新品の状態ではないので少し時間が掛かかり
ましたが、2回も充電できるので安心できます。もしかしたら3回目も充
電できるかも知れません。いや それはさすがに無理か・・・
------------------------- ここから3回目の充電の話 -------------------------
3回目の充電に挑戦してみました。結果的には、満充電にはなりませんで
したが、94%までは、充電することができました。残念なのが、本製品で
は、一度満充電にならないと放電できないことです。
※電圧が低くなったので、ケーブルをUSB-Cに変更してます。
約6.0Wh = 1281mAh × 4.69V ← USBチェッカーでの値
ここまでの時間が、1時間25分掛かりました。電圧も下がって電流も少な
くなったので、時間が掛かってます。
充電できなくなった状態のリチウム乾電池の電圧を測ってみると、1.38V
もありました。もう充電はできないですが、まだ使えそうです。
気になったのが、1回目充電時間と2回目の充電時間に15分ほど開きがあ
るのですが、電力量では1Whの違いだったので、そのあたりが不思議で
すが、そこは誤差の範囲と言うことで・・・
--------------------------- ここからダミー電池の話 ---------------------------
↓ ダミー電池を入れたようすです。
リチウム乾電池の初期電圧が高いので、(約1.8V) ダミー電池を入れること
電池ボックスの電圧を下げることが可能です。画像のリチウム電池では、
4.81Vですが、新品の電池であれば、5.25V~5.4V近くになると思います。
リチウム乾電池は、タフな乾電池なので、活躍できる場面も多いと思われ
ます。保存期間も約15年と長いことや低温にも強いので非常時にも役立ち
ます。電圧が高めなので対応する製品を選びますが、機器などを充電する
場合では、威力を発揮できそうです。
すっかり忘れてましたが、この記事はジャンプスターターの記事でした(笑)
いつの間にか電池ボックスとリチウム電池の話になったのは内緒です。
ということで今回は、ここでおわりになります。
最後まで 読んでくれて ありがとうございます。
また見てね~
(*´∀`)。o○ リチウム乾電池ってやっぱり凄いです。