夢道具

自分のための雑記帳

うなれ! ダブルエンジン!

 

 

きょうのお話は、子供の頃の、想い出ばなしになります。

想い出ばなしは、いっぱいあるのですが、今回は、自転車のお話になります。

いっぱいあるので、今後は、この手の話も、多くなりそうです。(*´∀`)ノ  ウン

(だーれも 興味あらへん)   知ってるワイ

 

おっちゃんには、幼い頃からの親友が、ひとりおります。

その親友とは、家族のような間柄で、学校でも  学校から帰って来ても

いつも 一緒でした。 仲良しこよしでした。

 

彼の名は、「わーちゃん(仮名)」といいます。

わーちゃんは、おっちゃんの家の裏に住んでしました。

 

おっちゃんの家と、わーちゃんの家は、100mくらい離れてて、

その間は、林のようになっていました。

いつしか その空き地には、秘密基地が建てられました。

(勝手に建てたんやろ) うん   内緒~

 

でも この話は、また、 今度にします。 長くなるから・・・

 

今日は、自転車のお話でした。

さて この、わーちゃんとおっちゃんには、秘密がありました。

それは、遠く遠く 離れた所に 「大きなゴミ捨て場」があって、

そこに行って お宝を探してくることでした。

 

友達からも それっ どこで見つけたの?って聞かれても

ひみつーと 言って内緒にしていました。

 

そのゴミ捨て場は、とても遠くて 子供の頃は、行くだけでも

ガンバの冒険でした。(しらんわ)

 

わーちゃんとおっちゃんは、何度も行って 探検してました。

ごみ捨て場には、いろんなものが捨てられていました。

 

子供が見ては、いけないものも いっぱいありました。

なので、行くだけでもワクワクなのです。  (*´∀`)ノ  ワクワク

 

とある日曜日、わーちゃんが 朝から やってきました。

「○○くん、あーそぼーっ!」謎の呪文です。

これを 出てくるまで言い続けます。だんだんと 声も大きくなります。

 

○○くん、あーそぼーっ! ○○くん、あーそぼーっ!!

 

当時、これが、世界の常識でした。(うそつけっ) うそでした・・・

 

日曜の朝は、楽しみな「テレビ」が多いので、出たくない おっちゃんです。

仕方なく、出てみると どうやら わーちゃんの自転車が壊れたようなのです。

もう 自転車に乗れない  と落ち込んでおりました。

話を聞くと 車に踏まれた?ようでした。

 

わーちゃんの家は、貧乏でした。今まで 乗っていた自転車も中古でした。

おっちゃんの自転車も 中古でしたが、まだ 立派でした。

 

わーちゃん : 自転車は、もう 買ってくれない・・・(中略)

おっちゃん : もしかしたら あるかもよ。

わーちゃん : どこに?

おっちゃん : あそこだよ あそこ!

わーちゃん : あそこ?  あそこかーっ

おっちゃん : 行くべ!  探すべ!

わーちゃん : でも どーやっていくべ?

おっちゃん : 二人乗りだべーっ

わーちゃん : そうだっ  いくべーっ!

 

※良い子のみんなは、マネをしては、いけません 二人乗りは違反です。

 

ということで、ふたりの冒険がはじまりました。

ゴミ捨て場までは、とても遠いのです。別々の自転車で行っても

大変なのです。それを二人乗りで向かうのですから・・・

 

盛り上がる ふたり・・・ 

 

わーちゃん : 食料が必要だべさ~

おっちゃん : おれ カネない・・・

わーちゃん : おれ 少しある

おっちゃん : おごって~っ(ご馳走して~)

 

冒険が始まりました!

最初は、元気にこぎ始めます。 下りは、楽でしたが、 上りは、

めちゃしんどいのです。 「必殺の立ちこぎ」で奥義を尽くします。

 

自転車には、自信がありました。この当時は、小学4年でしたが、毎朝、

新聞配達で足を鍛えていました。(自転車での配達)

新聞配達は、わーちゃんも一緒でした。

なので 新聞を積んで自転車を こいでいたので、自信がありました。

 

が、しか~し、 いかんせん  しんどいのです。途中で、止めて、今度は、

わーちゃんが、こぐ番です。 おっちゃんは、うしろに乗りました。

うぉーっ すごく楽でした。 幸せでした。 もう 代わりたくない・・・

 

でも、わーちゃんも ついに挫けてしまいました。

最後は、ふたりで、歩いて自転車を押していました。

 

そうこうしている間に、目的地に到着しました。もう ヘロヘロでした。

今日も ゴミの山でいっぱいです。いや 宝の山でした♪

自動車とかも 捨てられてます。洗濯機・テレビやラジオまで・・・

 

早速、自転車を探しました。 ありました♪   ありましたけど・・・

どれも まともな姿では、ないのです。

 

わーちゃん : 無いわ 無いっ

おっちゃん : 無いなっ 

わーちゃん : どうするべっ

おっちゃん : 壊れたトコ どこ?

わーちゃん : 前の車輪・・・

おっちゃん : だったら 前の車輪 持ってけば?

わーちゃん : そうだわ♪

 

とても 賢いふたりでした。

 

ということで 大きさの合いそうな 車輪を持って帰ることになりました。

外は、うっすらと暗くなって来ました。(ヤバいわ)

このままでは、帰る頃には、夜になるかもしれないのです。

 

急いで 帰ることにしました。

わーちゃんは、背中に車輪を背負って後ろに乗りました。

 

さぁ 帰宅です。   また、奥義を尽くしました。

が、しか~し、 しばらくして わーちゃんが、いいました。

首が痛い、もうダメっ 車輪が重くて・・・ 

 

仕方がないので、車輪を  お近くの お地蔵さんに託すことにしました。

 

車輪が無くなったので、軽くなったのですが、もう ヘロヘロでした。

辺りも暗くなってきました。自転車のライトを点灯させました。当時の

おっちゃんの自転車は、中古でも いろんな装備がありました。

ウィンカーもあるし スピードメーターもありました。

 

しかも 5段切り替えです。 ブザーを押せば、賑やかなメロディーが

響き、カラフルに光ります。自慢の自転車でした。中古だけど・・・

 

暗くなってきて不安でしたが、

後ろに わーちゃんが、乗ってるので 少し安心でした。

 

もう 挫けてきたときです。  わーちゃんが言いました。

「次は、おれがこぐ!」と言って  後ろから足が出てきて、ペダルを

こぎだしたのです。  これは、楽でした。

まるで 「ラッタッタ」でした。← 当時 流行ったバイク

 

いい感じでした♪   交代しながら    交互に漕ぎました。

でも 急な坂道になってくると しんどいのです。

ふいに おっちゃんが、わーちゃんの足の上に 自分の足も乗せてました。

 

ダブルエンジンだーっ! と 叫びました!

 

ダブルエンジンの完成です。(*´∀`)ノ  ドャ

ふたりの足でペダルをこぐのです。この時は、画期的でしたが

みんなも やってたかもしれないですね。

 

で、これが、めちゃんこ 楽なのです。 電動アシスト自転車のようでした。

電動アシスト自転車このダブルエンジンが原型かも知れない。

 

完全に調子に乗ってました。

新たな発見で、 がぜん、元気になりました。 

飛ばしました! 「うなれ! ダブルエンジン!」 家に着きました。

 

帰った頃、もう  辺りは、すっかり、暗くなっておりました。

おっちゃんの家の玄関には、わーちゃんのお父さんが立っていました。

心配して迎いに来たようです。

 

帰るとき わーちゃんが、ゲンコツで叩かれてました。

痛そうな わーちゃんでした。

 

わーちゃん! また明日~ 返事がありませんでした。

 

おしまい・・・

 

   最後まで 読んでくれて ありがとうございます。

 

また 見てね~

 

 

(*´∀`)。o○  宝の山は、ふたりだけの  ひみつだよ ♪